30 days to U.S.S Enterprise

7/19-スタトレ最新作公開まで、カーク(クリス・パイン)、スポック(ザカリー・クイント)関連の英語記事訳に 30days challenge

「求めずに与える」ことの大事さ難しさ 親との関係を真剣に考えてみる

f:id:cozwantu:20130717231615j:plain

 

 

 

人に、見返りを求めずに接することができればな、といつも思います。

その人のことが大事なら、その人が自分をどう思っているかなんて気にせず、ただその人と接するときに精一杯のまごころを込める。

これがなかなか難しいんですよね。

 

そして一番難しい相手が「親」。何故なら、小さいころから、何かを「もらう」ばかりの存在だからです。愛、お金、プレゼント、経験、それこそ、親からの愛は当たり前にもらえるものだとばかり思っていました。というより、「求め」て「与えられること」が当たり前だったんですね。

今、ちゃんと考えると、それがどんなに恵まれているかわかります。不幸な家庭と比べて、という以前に、誰かに求めることを許されているというのは、本当に幸せなことだと思います。

 

勝手なことは言えませんが、この親からもらうことを当たり前にしてきた人は、子供へ当たえることができるのかもしれません。与えてくれる存在がいるという安心感があるというのはとても強いものです。誰かが自分に与えてくれる、その安心感があってこそ、誰かに一方的に与えることができるのかもしれません。

 

もちろん、精神的に強い人であれば、だれにも求めず、与えられることができると思いますが、誰かに与えられれば、それはさらに強くなると思います。自分が誰かに一方的に与えれば、その人は自分でなくても、誰かに与えられる。

「情けは人のためならず」ってことも、これに当てはまりそうですよね。

自分が誰かに与えれば、めぐりめぐって、誰から与えられる。

 

求めてしまうのは、もう仕方のないことなのかもしれません。そこまで強い人間じゃないし。だた、目の前の相手に求めるのは、気を付けたいです。

 

さて、それで親との関係ですね。

親からは結局もらってばかりで、親の気持ちなんて微塵も考えたことありませんでした。けれど最近この「求めずに与える」ということを自分の中でよく考えてみたとき、あまりにも親へ「求めず与える」を「求めすぎていた」んじゃないかと思いました。ひたすら「ほしい」「ほしい」で与えられて、甘やかされて、親の「ほしい」は見ないふりをしていました。

 

もちろん、親の望むままを与えれるわけではありません。けれど、自分なりに親へ「求めず与える」ということを少しずつやっていかなければな、と感じます。

 

親の親がいなくなったとき、介護が必要になったとき、親は「求めて」「与えてくれる」存在がなくなるんですよね。そうなったとき、今度は子供が、親の「求める」相手を少しずつしていくべきなのかもしれません。もちろん、親が子供へしてくれたようには返せません。孫が生まれた時、親はまた「求めずに与える」ことをしてくれると思います。その時に、自分のできる「求めずに与える」ことってなんだろう。

 

私は一人っ子です。

勝手な憶測ですが、父は本当は男の子がほしかったのかな、と思いました。

買うものや集めるものって、そのモノ自体より、その向こう側の思いを手に入れるためにあるんですよね。私の父は、SFや模型が大好きで、いまだにたくさん食玩やプラモデルを買っています。作るわけでもなく、ただ集めている。

それらが父の心の隙間を埋めているんだと思うんですが、その心の隙間って「一緒に楽しめる息子」じゃないのかなって。

私もSFが好きだし、趣味は父と合います。だけど、やっぱり全身でその趣味に没頭はできないし、父と会話できるほどではありません。

私は食玩を集めないし、やっぱり可愛いものがすきです。

 

名前の由来を聞いたとき、母が私の名前をつけてくれたと聞きました。父に聞いてみると、男の子の名前は用意していた、と言っていました。私が生まれて、結局母さんがつけたがった名前を優先した、と。

もちろん、子供ができたことはうれしかったと思います。よく遊んでくれたし、いろいろ教えてくれました。でもやっぱりどこか不器用で、ぎくしゃくしたのは、たぶん父は男の子と接する方が得意だったんだろうなと。

私は息子になれません。でも、父の趣味に少しでも話を合わせることはできます。私もSFや哲学が好きだし、仏像もお寺もすきです。

 

一番いいのは、いつか私が息子を持って、父に男孫と接する機会を与えることですが。

 

母は難しいですね。与えられることしかしてこなかったから、何を与えればいいのか迷います。ただ、母はまだ与えてもらう存在である祖母がいるので、まだ見えてこないのかもしれません。

 

 

うーん、親のことってあんまり考えないですよね。

一度、振り返って考えるのもすごく大事ですね。