本物の遊びをしたことがあるか
今日哲学のゼミで、人間とはホモ・ルーデンス(遊戯人)であるという言葉が出ました。人間と動物の違いは、人間は遊ぶ動物であるということ。皆さん、遊んでますか?ちゃんと人間やっていますか?ここでいう「遊び」っていうのは、みなさんが思っている遊びではありません。
「本当の意味で遊ぶことは非常に難しい」
遊びとは目的もなく行うことです。例えば友達と遊ぶ、となっても、カラオケに行こうというのは遊びではありません。なぜならそこにカラオケで歌って楽しくなりたい、という目的がついてくるからです。大人の方が野球をします。ここに、「体を動かさないといけないから」がつくとどんなに楽しくてもそれは遊びではありません。
目的のない遊びってしたことありますか?ただ、それに没頭してしまう。けれどそこにはなんの目的も、意味もない。
何か目的を持ってしまった瞬間、遊びではなくなる。
本当の遊びって、人間の目的を超えたところにある高尚なもの。
うーん、教授が教えてくれたんですが、考えれば考えるほど、「本当に遊ぶ」っていうのは難しいことなのかもしれません。快楽を追うことも目的になってしまうので、大半の遊びはここで遊びではなくなります。
趣味が一番近いかもしれません。けれど、趣味を始める時に目的があった場合、それは遊びではなくなってしまう。本当に遊べている人っているんでしょうか?
目的もなく、没頭できて、それが楽しいと感じるもの、遊ぶって難しい。
上手く遊べる子供たちが一番、高尚な人間なのかもしれません。天才と呼ばれる人たちや、成功している方たちって、大人になってもうまく遊べる人なのかもしれませんんね。
上手く遊べるようになりたいけれど、遊び自体が目的になってしまったら本末転倒ですよね。上手く遊べる大人って、問答無用で素敵なんだろうな。
ちなみに、私たちの教授は「できないんや」と言っていました。それでも十分素敵な大人なんだけどなぁー。
一度「遊び」についても、真剣に考えるのも面白いかもしれません。思いっきり遊びたいな。大人になると、何がそれを邪魔するんでしょうね。