30 days to U.S.S Enterprise

7/19-スタトレ最新作公開まで、カーク(クリス・パイン)、スポック(ザカリー・クイント)関連の英語記事訳に 30days challenge

アメリカの高級誌「NEW YORKER」とニコニコ動画

「New Yorker」はアメリカの週刊誌です。しかし、ただの週刊誌ではありません。涼宮ハルヒが週刊誌にも興味を持っていたら確実に招集がかかるだろうこの雑誌。出版不況が叫ばれる世の中で、100万部以上の部数を持つ週刊誌です。しかも、元々100万部の部数があり、それを保っている、というわけではありません。1998年に81万部だったのが、近年100万部増えたのです。

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いやぁ、すごい!

一体どんな雑誌なんだろうと思って探しました。洋雑誌を置いている大型書店でもなかなか見つけられず、紀伊国屋梅田店でやっと見つけました。お値段1260円、お高い!

ただ、ドヤ顔でレジへ持って行ける特典付きと考えれば、まぁ…いや、高いか。

それでも、上質な内容の記事がとても読みやすい英語で書かれているので、英語の勉強にもなる上、海外で話題となっているものを詳しく読めるので、洋書や洋ファッション誌を勉強素材として買うよりコスパは良いと思います。

 

さて、買った号は結構以前のものです。3月18日号。

その中で面白いなと思ったのがこの記事。

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「Marv Albertは私のセラピスト」

イラストを見て頂ければわかりますが、左の男性はスポーツ実況中継をするような恰好。実際に、Marv Albertさんは実況中継で有名な方で、実在の人物です。

記事の内容はショートコメディで、相談者の話に対して、Marvがまるで実況中継のように答えていくというもの。Marvがセラピストになるとこんな感じだよ、というのを面白おかしく書いています。

例えば、(※英語、かなり意訳してます)

Me:Hi, Dr. Albert.

(こんばんわ、先生)

Marv Albert:A playoff atmosphere in here tonaight!

(さぁ、今夜の試合が始まろうとしています!)

Me:Well, it's been a tough week. My mother came to visit me.

(えーと、今週はつらかったですよ。母が訪ねてきたんです)

Marv Albert: From downtown!

(ダウンタウンから!)

Me: And, of course, She immediately asked if I was still sleeping with Sarah.

(そしてもちろん、母はすぐに僕がサラとまだ寝てるのか、って聞いたんです)

Marv Albert: Out of bounds!

(線を越えてしまった!)

Me: It's not her business.

(そんなの母には関係のないことですよね)

Marv Albert: Unbelievable!

(信じられません!)

 

っていう風に。ずっとこんな調子で答えていくんですが、これ、どっかで見たことあるなぁ、と。そして浮かんできたのがニコニコ動画

 

そう、こういう笑いって、ニコニコ動画にある!

例えば、スクールデイズというアニメの最終回はあまりにも猟奇的で有名なんですが、それにサッカーの実況中継を合わせるというものがありました。


あのアニメにプロの実況と解説を付けてみた(コメント付き) - YouTube

これですね。youtubeにもありました。

 

NewYorkerの場合は「もしセラピストだったら」という形式で、こちらの場合は「実際の実況中継を合わせてみたら」という形式なので、綿密には一緒ではないんですが、この「状況と合ってるんだけど、確実に何かが間違っている」という感じが同じだと思います。

 

 もともとこういう形式ってよく使われているものだとは思うんですが、あまりにも既視感で。 高級誌の笑いと、ニコニコ動画の動画での笑いが似てるって興味深いですよね。いやー、ニコニコ動画で私たちが笑っているものも、案外レベルが高いものなのかも…?なーんて。